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恩田陸『ドミノ』東京駅を舞台とした人間模様を覗いてみませんか? | 書籍レビュー

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こんにちは!Tomikaです。

通勤や通学で利用する駅。休日に誰かと待ち合わせしたりする駅。
私たちの生活には切っても切れない場所、駅。
駅という場所では、何気ない日常の中にも、出会いや別れ、さまざまな出来事が日々起きています。
数ある駅の中でも、特に多くの方が日々利用する東京駅。
そんな大勢の人が行き交う東京駅を舞台としたのが今回ご紹介する本、恩田睦著「ドミノ」をご紹介していきたいと思います。 

恩田睦さんについて

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この本をご紹介する前に、少し恩田陸(おんだりく)さんについてご紹介。 

1964(昭和39)年、宮城県生れ。早稲田大学卒。
1992(平成4)年、日本ファンタジーノベル大賞の最終候補作となった『六番目の小夜子』でデビュー。2005年『夜のピクニック』で吉川英治文学新人賞、本屋大賞を、2006年『ユージニア』で日本推理作家協会賞を、2007年『中庭の出来事』で山本周五郎賞をそれぞれ受賞した。
ホラー、SF、ミステリーなど、さまざまなタイプの小説で才能を発揮している。著書に、『三月は深き紅の淵を』『光の帝国 常野物語』『ネバーランド』『木曜組曲』『チョコレートコスモス』『きのうの世界』などがある。

恩田睦さんのお名前にはピンとこなくても、映画化された「夜のピクニック」などはご存知の方もいると思います。

恩田睦さんの作品は、色々なジャンルの小説を発表しており、どれもストーリーや物語の登場人物の描写を丁寧に表現されるので、読み始めると、どんどん物語の中に引き込まれる作品を沢山書かれています。

大好きな作家の一人なので、このブログでも今後、作品をご紹介していくかもしれません。

 

 「ドミノ」について

では今回ご消化する作品についてご紹介していきたいと思います。

まずは簡単に、この本のあらすじについてご紹介します。

一億円の契約書を待つ、締切直前のオフィス。オーディション中、下剤を盛られた子役の少女。推理力を競い合う大学生。別れを画策する青年実業家。待ち合わせ場所に行き着けない老人。老人の句会仲間の警察OBたち。真夏の東京駅、二七人と一匹の登場人物はそれぞれに、何かが起こる瞬間を待っていた。迫りくるタイムリミット。もつれ合う人々、見知らぬ者同士がすれ違うその一瞬、運命のドミノが次々と倒れてゆく!抱腹絶倒、スピード感溢れるパニックコメディの大傑作。

あらすじを読んでみていかがでしたでしょうか?

本作品に登場する人物はざっと27人(と1匹)です。
この本を読み始めた時に登場人物の紹介があったのですが、正直最初は誰が誰だか分かりませんでした。(笑)
しかし、読み進めるうちに、それぞれの人物の人柄や状況などがすっと頭の中に入ってくるのです。恩田陸さんの表現する登場人物それぞれの個性が的確に取れられているので、とても自然に、そこに行き交う様々な人の体格や雰囲気までがありありとイメージできるのです。
物語の展開も心地良く、一人の人物にクローズアップしたと思ったら、別の人物へ、そしてまた別の人物へとどんどん場面展開していきます。
そして何よりも、実際の東京駅を舞台としているので、東京駅に訪れたことのある方はよりイメージが連想されます。東京駅を訪れたことの無い方でも、その大きさや複雑さを楽しめるようになっているので、ちょっとした非日常の空間を楽しめると思います。

作品に登場する人物も、あらすじにあるように多種多様です。

わずかな文章の中に、それぞれの人物の特徴を端的に表現していながら、次の場面展開につなげる伏線も丁寧に表現しているため、違和感なく次の人物に気持ちが切り替えられるのも、読んでいて気持ちが良いです。

そして最後は各登場人物が1つのピースとなり、1つの「ドミノ」として完結していくという、まさに1本の映画を観ているような気分になりました。

 

まとめ

f:id:ToMiKa:20191203221145j:plainいかがでしたでしょうか?

今回は、恩田陸さんの作品「ドミノ」をご紹介しました。

映画を観ているようなドタバタ劇と、心地よいテンポで繰り広げられる展開が楽しめる作品ですので、ぜひ一度読んでみてください。

 

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました!

Tomika

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