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森沢 明夫『夏美のホタル』人の優しさと感謝に溢れた物語 | 書籍レビュー

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森沢明夫『夏美のホタル』

今回は、森沢明夫さんの作品『夏美のホタル』をご紹介します。
美しい里山で過ごす夏休みの情景と心優しい人々の思いやりに溢れた物語です。

 

著者 森沢明夫について

1969年、千葉県生まれ。
小説、エッセイ、ノンフィクション、絵本と幅広い分野で活躍。
『ラストサムライ 片目のチャンピオン武田幸三』で第17回ミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞

 今回ご紹介する『夏美のホタル』の他にも、『虹の岬の喫茶店』という作品もオススメです。

 

 

 

この本のあらすじ

写真家志望の大学生・相羽慎吾。卒業制作間近、彼女の夏美と出かけた山里で、古びたよろず屋「たけ屋」を見付ける。
そこでひっそりと暮らす母子・ヤスばあちゃんと地蔵さんに、温かく迎え入れられた慎吾たちは、夏休みを「たけ屋」の離れで暮らすことに。
夏空の下で過ごす毎日は、飽きることなくシャッターを切らせる。
やがて、地蔵さんの哀しい過去を知った慎吾は、自らできることを探し始めるが…。
心の故郷の物語。

 

シンプルな文章で描かれた美しい自然描写

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この小説はシンプルな文章で描かれ、田舎の里山で過ごす夏休みの情景が活き活きと描かれており、夏休みの楽しい日々が目に浮かぶような作品です。
夏の日差しの強さや、汗ばむような気温、川の冷たさや森の中で吹く風の涼しさ。
そういった自然描写がとても丁寧に美しく描かれています。

 

心の美しさと人への思いやりが紡ぎだす優しい物語

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この小説のテーマは「思いやり」。
人生の中で繰り返される出会いと別れ。両親や友人など、私たちは人生の中で沢山の人に出会いながら人生をすごしています。
私たちは人生の中で出会った沢山の人に支えられながら今の自分があるということを、忘れてしまいがちです。
そして別れてしまってから、その大切さに気づくことがあります。
この本は両親や兄弟、学生時代の友人や、先生など、あなたの大切な人と過ごす時間には限りがあるんだと考えさせられる物語でした。
もう戻らない時間の尊さを考えさえられる中で、出会えたことに対する感謝を忘れず、出会った人には会えて良かったと思われる人でいたいと思わせる、とても暖かい物語です。
この小説を通じて、「人への思いやり」の大切さについて、見直してみませんか?

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
Tomika

 

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