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原田マハ『生きるぼくら』大自然の恵みに感謝したくなる一冊 | 書籍レビュー

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原田マハ『生きるぼくら』

今回は「生きる」ということの大切さについて考えさせられる作品。

原田マハ『生きるぼくら』をご紹介します。

 

著者 原田マハについて

この本の著者である原田マハさんについてご紹介します。

1962年、東京生まれ。関西学院大学文学部、早稲田大学第二文学部美術史科卒業。

伊藤忠商事、森ビル森美術館設立準備室、ニューヨーク近代美術館勤務を経て、2002年独立後フリーランスのキュレーターとして活躍。

05年、「カフーを待ちわびて」で第1回日本ラブストーリー大賞を受賞。

12年『楽園のカンヴァス』で第25回山本周五郎賞受賞。

著書に『本日は、お日柄もよく』『ジヴェルニーの食卓』『あなたは、誰かの大切な人』
『異邦人』『モダン』『ラブコメ』(共著)などがある。

 

この本のあらすじ

まずは、この本のあらすじについてご紹介します。

いじめから、ひきこもりとなった二十四歳の麻生人生(あそうじんせい)。

頼りだった母が突然いなくなった。残されていたのは、年賀状の束。その中に一枚だけ記憶にある名前があった。

「もう一度会えますように。私の命が、あるうちに」マーサばあちゃんから?

人生は四年ぶりに外へ!

祖母のいる蓼科(たてしな)へ向かうと、予想を覆す状況が待っていた──。

人の温もりにふれ、米づくりから、大きく人生が変わっていく。

 

「あなたはあなたの人生を、これからも好きなように生きていってください。」

そう書き残し、引きこもりの主人公、人生(じんぜい)を置いて出ていった母親。

いじめや社会の冷淡さに嫌気がさし、引きこもりになってしまった主人公。

その主人公を残して去っていった母親は、「その年賀状の中の誰かがあなたのことを助けてくれます」という置き手紙と年賀状を残して出て行ってしまいました。

その年賀状の中には、父の祖母である「マーサばあちゃん」からの年賀状があった。

そのマーサばあちゃんの年賀状には 

人生は、どうしていますか。彼らしい「人生」を送っているかしら。

私は余命数ヶ月。もう一度会えますよう。私の命があるうちに。

 と書かれていた。

主人公の人生は立ち上がり、マーサばあちゃんの住む長野県蓼科(たてしな)へ向かう。

 

おばの優しさに支えられ、主人公は自分の人生に向き合う

マーサばあちゃんの優しさや、子どもの頃に遊んだ長野県蓼科幸せな時間を求めて長野県蓼科に向かった主人公。

久しぶりに再会したマーサばあちゃんにホッとした主人公だったが、マーサばあちゃんは認知症になってしまい、人に関する記憶だけが忘れてしまっていた。

そんな状況にも関わらず、昔と変わらない優しさと暖かさで主人公を迎えてくれたマーサばあちゃんに、主人公は少しずつ自分の人生と向きあい始めていた。

マーサばあちゃんが作っていたお米や野菜で作られた美味しいご飯やマーサばあちゃんが大好きな場所だという湖畔の風景。

マーサばあちゃんの認知症が進む中、マーサばあちゃんが大切にしていたお米づくりを通じて、少しでも記憶を思い出してもらいたいと、マーサばあちゃんの行っていたお米作りを行うことを決意した。

それは農薬を使わず、畑を耕さないという自然ならではの耕法で行うお米作りでした。

そんなお米作りを通じて、大自然の豊かさに感謝しながら、少しずつ自分の人生を歩みだした主人公の物語である。

 

「生きる」ことに対するたくましさと優しさ溢れる一冊

社会問題となっている、いじめや引きこもりという社会の中での生きづらさに対して、この小説は「生きる」ことに対する、たくましさと優しさを改めて考えさせてくれる作品である。

自然の営みの中で育ったお米でつくられた「おにぎり」。

この小説を読んでいると、長野の自然豊かな風景やお米の穂が揺れる情景が浮かび上がります。

この小説を通じて、「生きる」ということの大切さについて考えてみませんか?

最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。

Tomika

 

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